世界中で不思議な国の呼び方

東京は、中国人以外は皆、「トーキョー」と呼ぶ。しかし、国の名前である「日本」は、英語では「ジャパン」、フランス語では「ジャポン」、タイ語では「ジープン」、韓国語では「イルボン」、中国語では「リーベン」、外国人から「ニッポン」と呼んでもらったことがない。国の名前なのだから、その国の人が呼んでいる名前、近い発音で呼んで欲しいと思う。
イタリア人のマルコポーロが13世紀末に書いたといわれる「東方見聞録」の中で、「Zipang」(ジパング)と書いたのが英語のジャパンの語源で、以降はずっとジャパンなのだ。では、マルコポーロがなぜ「ジパング」と呼んだのか?というと、古い中国語の「Zuben」(ズーベン)から来ているらしい。
ドイツ人は、自分の国をトイッチェと呼ぶから、日本語のドイツは近い。これは日本語で「独逸」という当て字をつけたためドイツになったようだ。ジャーマンでもなく、ジャルマンでもない。
屋台で働くミャンマー人の子は、なぜタイ人は「パーマー」って呼ぶのだろうと不思議がっていた。ミャンマーでは、自国のことを「ミャンマー」と呼ぶのだから。
タイでは、もっと不思議なことがある。Bangkok(バンコク)は、外国人の呼び名であって、実際は「クルンテープ・マハナコーン」である。バンコク登録の車のナンバープレートにもそう書いてある。バンコク銀行は英語表記では「バンコク・バンク」、タイ語名は「タナカーン・クルンテープ」である。
その国の言語がよく知られないうちにマルコポーロみたいな奴が来て、何かに記述した名前がそのまま英語で残っていったいい例である。
彼は、タイの大きな川を見て「これは、何という名前ですか?」と聞いたのだろう。その時、そこにいたタイ人は「これは、メナームです。」と答えたのだろう。それからしばらくは「メナーム・リバー」と呼ばれてしまった。私の小中学校の教科書には「メナム川」と書かれていた。私は31年前始めてバンコクに来て、その川の名前が「チャオプラヤ川」だと初めて知った。
最後に、ワールドカップももうすぐ始まるが、日本は「JPN」と表記される。これは「JAP」となるべきものが、英語では、差別用語なので「JPN」なったようだ。

この記事へのコメント

  • tsuyang

    S本さん、勉強になります。
    2014年06月11日 11:36

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