飲食店のチェックビンの不思議

飲食店で清算を求めるときに、タイ語でいくつかの言い方がある。「チェックビン」「キッサタンノーイ」「ケップタンノーイ」。「チェックビン」は、「Check bill」だから、「請求書を確認してください」みたいな感じ、日本語で言うと、「伝票締めてください」。「キッサタンノーイ」は「銭を考えて!」で、「お勘定!」くらいの感じ、「ケップタンノーイ」は、「銭とってちょうだい!」で、「お愛想!」くらいの言い方である。
実際、クーラーの効いたレジが備わっている飲食店では、きちんと伝票に記載され、「チェックビン」は正しいが、オープンエアーの店では、伝票もなく、「キッサタンノイ」と言うと、メモをもったオーナーが、「えーっと、何を食べたかな?」と言いながら、計算する。こんな光景をよく見るだろう。
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何十年も前からこのやり方で、あまり変わらない。大半の日本人は「注文したとき伝票に書いておいたら、すぐ計算できるのに」と思うに違いない。
この理由が、屋台をやってみて初めてわかった。町場の個人の小さな店では、従業員は月給の場合もあるが、大半は日当従業員である。おそらく現在の相場は、少し上がって、6000B~8000Bくらい、日当なら、200B~300Bの間くらいだろう。去年オープンした「丸亀製麺」は、10000Bで募集をかけていたから、かなり安いことになる。
従業員を雇うと、マニュアルを作って、メニューを覚えさせて、システムにのっとって教育すれば後は楽勝なのにと考えがちだが、この給与レベルの人たちには、そうはいかない。町場の飯やの従業員になると、定着率が低く、教えてもすぐやめる。下手をすると、毎月教育していなければならない。メニューが覚えられない、字がちゃんと書けない、足し算ができないなどなど様々な理由が混在し、最終的には、オーナーが、テーブルまで行って、「はい、何を食べましたか、これとこれとこれと・・・・・」てなことになるわけだ。うちの女将も、伝票管理でやろうと頑張って入るが、「ビール何本出た?見てちょうだい?」なかなか、完璧にはならない。このままずっと行くと思う。私も、色々やり方を考えるのだが、できる人間があっての話になるため、なかなか難しい。いつまでもこのアナログ方式でいいかなと考え始めている。

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