タイ語でガードマンのことを「ロー・ポー・ポー」と呼ぶ。これは「ラクサー・クワム・プローパイ」の省略で太字の頭文字をとったものである。意味は「安全性を守る人」みたいな感じだ。
俗語で「ヤーム」という言葉があるが、最近はあまり使わなくなってきた。「ヤーム」というとどうも「見張るだけ」「番してるだけ」みたいなイメージが強いようだ。「ヤーム」という言葉は、元々軍隊用語で夜の見張り当番を指す。1ヤームというと18時から21時、2ヤームは21時から24時、3ヤームは0時から3時、4ヤームは3時から6時だ。
要は、夜間の見張りを指す言葉だったようだ。
タイでは、なかなかガードマンの用をなさないのが現実だ。アパートのガード会社も私が来てから3社目だ。昼間2人、夜間3人の5人で回しているのだが、1社目は質の割りに他社より3割くらい高かったので替えた。2社目は、夜間の駐車場で客がバイクの籠に忘れた電話がなくなったというので、監視カメラの映像をチェックしたら、ロポポーが盗っていたのを発見し、替えた。私はその頃から、会社次第ではなく、来る人間次第だということを理解してきた。
どの会社も、教育もたいしてせず、人数あわせで送り込んでくるのだ。3社目に替えてからしばらくしたら、ロビーの冷蔵庫の朝食用のパンが減っていく。また監視カメラの映像を調べたら、なんとロポポーが盗っていた。次の日に首にした。
普通監視カメラは、外部侵入者などをチェックするために設置しているのだが、ガードマンをチェックするために再生するとは夢にも思わなかった。今の会社も1年近くなるが、ぼちぼち崩れてきた。最近老人ホームみたいなスタッフ構成になってきたのだ。そろそろ替え時と思い検討中だ。
5人のうち1人か2人しっかりしたのがいれば、何とか「ラクサー・クワム・プローパイ」になるのだが、なかなか「ヤーム」の域を脱しない。ちゃんとしたロポポーを雇えるのはいつの日になるだろう。
この記事へのコメント
印刷屋
365日24時間でこんな安くていいのって思うぐらいの料金ですよね。警備会社のピンハネ分を差っ引くと、ヤームの手取りはいくらかなと考えてしまいます。だから仕事にはあまり期待していません・・・。ちなみに警備会社はたいがいが警官か軍人の経営ですよね。
管理人
とりあえず、安心できる警備員が一人でも欲しいです。
MR.IPAD
管理人