「ナームチャイ」という言葉

ご存知のようにタイ語は語彙が少ないため、複合語で単語を構成する言葉が多い。
特によく耳にするのは、「ナーム」(水)の複合語と「チャイ」の複合語である。
これが、なかなか旨く表現されていて面白い。

例えば、ホンナーム(水の部屋)はトイレ、ナムローン(熱い水)はお湯、ナムイエン(冷たい水)は冷水、ナムケン(硬い水)は氷、フォンナーム(水の泡)はスポンジだ。
「チャイ」はもっと多い、ディーチャイ(良い心)は嬉しい、チャイディー(心が良い)は優しい、トックチャイ(心を落とす)は驚く、クムチャイ(心をくるむ)は悩む、チャイイエン(心が冷たい)は気が長い、チャイローン(心が熱い)は気が短いとか怒りっぽい、サバイチャイは安心などなどたくさんある。

中でも私の好きな言葉に、この二つを組み合わせた「ナムチャイ」と言う言葉がある。
これは「水心」そのものである。「魚心あれば水心」なのだろう。意味は、「人情」とでも訳すのだろう。
「情け深い」はミーナムチャイ、「人でなし」はマイミーナムチャイという。
「ナムチャイ」を持って、皆に接していきたいものだ。

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